共感ペルソナについて咀嚼してみた(1. KJ法)
コミュニティ内でペルソナを作成するワークショップを行うにあたり、「共感ペルソナ」という手法を使う予定となりました。
共感ペルソナってなんぞや?
ってのいち早く知りたい方は、こちらのスライドと書籍をどうぞ!
「共感ペルソナ」を理解するには、最低限「KJ法・共感図法」について少し知識をつけておく必要があると感じました。ということで、この記事では「KJ法」について自分なりに咀嚼した内容を記載します。
※共感図法と共感ペルソナの記事については、分割します。
もし一読いただいた際は、誤りや気づき点をコメントなどでフィードバックしていただけるとありがたいです!
KJ法とは?
発想法の一つになります。(よく分類法と間違えられることが多いそうです。)
意見やインタビュー結果をカードや付箋に記載・分類・整理することで、新たな要素や事実を発見するという発想方法になります。
事例として、議論(意見)やマーケティング(ペルソナ設定)といった場面で使われることがあるようです。
共感ペルソナを実施する際にも、KJ法を使用する場面があります。今回はその事前学習ということで、KJ法を調べたという経緯になります。
進め方
インタビュー結果を対象にKJ法を利用するという前提で、実際の進め方を記載していきます。
1. 切片化
まず、インタビュー結果(文章)を切片化(カードや付箋に記入する)といったことを行います。
短い文章ですが、例えば、以下のようなインタビュー結果があった場合、
業務でC#を使った業務アプリケーションを開発しています。私はRubyをやりたいのに。あと1ヶ月で現状を変化できないのなら、やりたいことができないため、転職を検討しています。
のように切片化するイメージになります。
この時、文章を極力そのまま抜き出す(要約NG、感情や心理を代弁しない)ようにして、インタビュー結果を個々の視点で改変しないようにすることに注意します。
2.グループ化
内容が「似ている、近しい」と感じる切片をグループ化します。
一気に全てをグループ化しようとせず、まずは2,3枚ずつグループ化、次はそれらをグループ化のようなやり方だと進めやすいとのことです。
ある程度、グループ化できたなというところで、そのグループの内容を抽象化した表札カード・付箋を作ります。
以下のようなイメージになります。
- 表札
- 会社および同僚にアウトプットの文化がなく、それに釣られて自分もアウトプットできないでいる。
- グループ化した切片
- 会社では発信の文化がなく、アウトプットに踏み込むのに躊躇している。
- アウトプットしている人が会社にいないため、自分もアウトプットできないでいる。
3. 時系列化
グループ化した表札の内容を手掛かりに、時系列化します。
ざっくりですが、以下のようなイメージになります。(上から下、昇順で記載しています。)
- 現職では成長できないから、転職したいけど何の言語やFWを学んだらよいかわからない
- Web系の企業ではRuby on Railsを使うことが多いと聞いた
- Rubyを勉強して、転職しよう
おわり
感想的なものと参考リンクを記載します。
所感
今まで分類する方法ぐらいと思っていたのですが、ちゃんと調べてみると発想方法だったことに驚きました...。
改めて、キーワードや噂だけで知ったか気分にならず、調査や深掘りすることは重要だなと思い知りました。
参考文献
KJ法については以下のスライド、記事とスライド(KJ法は P76 あたり)にお世話になりました。
- ブレーンストーミングとKJ法
- ワイワイカフェ UX、デザイン思考、サービスデザインのための「チームで使える共感ペルソナ™入門 」
- Web制作者のためのUXデザインをはじめる本 ユーザビリティ評価からカスタマージャーニーマップまで
本記事は参考レベルなので、もししっかり理解されたい場合は、上記文献を参考にしてみてください。
関連記事
共感ペルソナ系の記事を追加したら、ここにリンク貼って行きます。
また、「6つの帽子」という別の思考方法についても内容をまとめているので、もしよろしければ参考にどうぞ。