コミュニティである議論やブレストを行うために「6つの帽子」という思考方法を用いることになりました。
この記事では「6つの帽子」について調べ、咀嚼した内容を記載します。もしよろしければ、ご一読・間違い等あれば指摘いただけると助かります!
「6つの帽子」とは?
水平思考・並行思考の1つです。
「白・赤・黒・黄・緑・青」の帽子、それぞれ異なる視点を定義、その色の帽子を被ることで強制的に視点を切り替えることができ、以下のアイディア発散のための恩恵が得られます。
得られる恩恵
複雑な物事の単純化→発散
1つの帽子(視点)から物事を考えれば良く、そのほかの視点は遮断することができます。結果、思考に集中することができ、その視点の考え方をより深掘りすることができます。
先入観の排除
みなさん、普段は自分の軸(価値観や視点)を持っていますよね。物事に対して取り組む上で軸はとても大切だと思います!
しかし、他人の考え方を理解したり、別視点から物事を考える場合など、ときによっては邪魔になってしまう可能性もあります。
「6つの帽子」では、その色の帽子を被ることで自分の軸による先入観を排除して考えることができます。
逆に普段から色々な角度から物事が見て話せる方は、自然にこれが出来ているということか...。しゅごい。
時間の短縮
複数人で議論する場合、考えだけが宙ぶらりんになってしまい、結果時間が長引いてしまうことがあると思います。
そんなときに「6つの帽子」は有効である可能性があります。
一旦議論を中断し、全員が◯色の帽子を被ることで、視点や考えをスイッチすることができ、お互いが話していた内容や考えを理解・腹落ちすることができ、議論が進む可能性があります。
帽子の色
それぞれの帽子の色について説明していきます。
白(事実・情報やデータに基づく)
- 物事に対する自分の考え方は述べず、ただ事実を述べる
- 計算機と同じような感じで「〜は?」「〜である」といったようなイメージ
- 調査する負担が大きいと思いますので、PC等で調査できる環境があるのが望ましい
赤(主観・感情や直感)
- 思考対象の物事に対して、主観的となり、感情や直感で感じた・考えたことを述べる
- 述べたときの感情も一緒に発言すること
- 「私は嬉しい or 怒っている or 悩んでいる」
- 他の色の帽子を被っている人の思考材料とするため
- 述べたことに対して論理的な説明は不要
- 述べたときの感情も一緒に発言すること
黒(警戒)
- 世の中の価値観や規則に反しているか、物事がうまく行かない問題点や難点の洗い出しと指摘を行う
- 本人や他人の経験則からの問題点も話して良い
黄(肯定・補強)
- 物事に対して肯定的に受け取り、肯定できる意味(メリット)や補強となる考えを述べる
- 以下のような視点
- 「どんな人にメリットがある?」
- 「こんなことをすればより良いものとなる」
- 仮説を立てて述べてもよい
- 「〇〇だったら、こうするとより良い!」
緑(創造)
- 新しい視点から新しいアイディアを述べる
- 以下のような視点
- 「〇〇というやり方や考え方もありますよね!」
- 以下のような視点
青(統括・整理)
- アイディアの収束や議論の結論、「6つの帽子」を複数人で使用していた場合のコントロール役を担う
- 発言が偏っていたら、発言の少ない帽子に発言の機会を与える等する
使い方
実践する上での使い道を記載します。
単独で使う
全員で◯色の帽子を被るという方法です。
全員の視点が切り替わり、新しいアイディアや意見の深掘りができます。また、考えをリセットする(アイスブレイクの)意味でも使い道があるかと思います。
ローテーションする
帽子の色をローテーションすることで、アイディアの発散と収束が可能になります。よく使われるのは以下の方法が良いらしいです。
- 青 or 緑(議論の進め方の整理 or アイディアの発散)
- ローテーション(様々の視点でアイディアの発散と収束)
- 青(アイディアの収束と結論に導く)
参考文献
自分の記事はあくまで参考レベルですので、もし深掘りされたいようでしたら、以下の書籍やサイトを参考にしていただけると幸いです。
6つの帽子思考法 ――視点を変えると会議も変わる エドワード・デ・ボーノ は、今現在(2018/02/09時点)では、kindleunlimited対象となっていたので、購入・斜め読みしました。
参考サイトで概要を把握、書籍で深掘りすると、なんとなく「6つの帽子」についてのやり方がわかってきます。もしよろしければサイトと書籍を読んでみてください。
おわりと所感
以下の場面で有効だなと思いました。
- 個人で物事を深掘りする場合
- 〇〇の帽子を被ると意識することで、深掘りに集中できる
- 複数人で議論する場合
- 思考を発散させるにはもってこい
ただ、黒の帽子を担当した人や発言対象となった人が批難してしまった(された)と傷つかないよう、「これはこういった思考方法、だから人を批判しているわけではないよ!」ということを最初に明言しておかないと、お互いの発言にブレーキがかかってしまう恐れがありそうですね...!